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【2025年9月号】ポプラーチ【No.270】


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 ドイツの首都ベルリン南東部にあるノイケルン区で『ポプラーチ(popráci)』と呼ばれるお祭りがあります。
メインイベントは大きさ1m以上ある大きな干し草のロールを転がして速さを競う大会です。参加者はお揃いのユニフォームや動物の着ぐるみなどを着ています。
競技や参加者の衣装を見て楽しむだけでなく、屋台の出店やバンドの演奏などもあるそうです。
 この祭りの歴史は古く1737年にまでさかのぼります。当時チェコはボヘミアと呼ばれており、ハプスブルク家(オーストリア)、神聖ローマ帝国に統治されていました。
 ボヘミアではプロテスタントが信仰されていましたが、歴代皇帝がカトリックを推し進めたため迫害を受けたのです。
 当時のドイツ、プロイセン国王のフリードリヒ・ヴィルヘルム1世がボヘミアの難民をリクスドルフに受け入れ、難民たちは入植者となりました。
 しかし、当の国民たちと入植者たちの間に緊張と物理的衝突が生じたため、その解決のために互いに合意して、リクスドルフの中心で2俵の大きな干し草ロールを転がす収穫祭を開催することにしました。
それ以降長い中断もありましたが、毎年9月にチェコとドイツの友好を記念した祭り、ポプラーチが開かれることになったのです。
 現在でもリクスドルフには70人ほどの子孫の方がいるそうですが、チェコ語を話す人はもういないそうです。それでも現在の東ボヘミアの都市ウースティ・ナド・オルリツィとノイケルンは姉妹都市の関係が結ばれ、毎年交流があります。