ヨーロッパの夏至祭では、北欧の伝統とキリスト教の祝祭が混じったお祭りが行われます。夏至あるいは6月24日に行われるのですが、これは洗礼者ヨハネがキリストより半年後に生まれたということから12月25日から半年後の6月24日に決められました。
フィンランドではユハンヌス、スウェーデンではミッドソンマルと呼ばれており、1954年までは6月24日に固定でした。1955年以降、6月19日から26日までの夏至に近い土曜とその前日が祝日という移動祝日になり、三連休になりました。
夏至祭では町や村の中心部や広場にポールを建て花や樹木の葉で飾るのですが、五月祭のメイポールによく似ています。これは北欧では、5月にはまだ花が乏しい事から夏至に行われるようになったためといわれています。しかし、元々フィンランドでは、キリスト教が広まる前から夏至の祭りは行われていました。
ユハンヌスは元々「Ukko Juhla」とよばれており、「Ukko」という天気や誕生と成長を司る神様に豊穣を祈るための祭りだったのです。
夏至祭の前の金曜になると、フィンランドの人たちは田舎に帰省したりコテージを持っている人はそちらへ移動します。そして昼間は家族や友達とバーベキューや森の散策、湖畔でのサウナを楽しんだりします。
夜になって暗くなると「Kokko」という大きなかがり火を焚き、その周りで踊ったり歌ったりします。このかがり火は、伝統的な風習で夏至を境に夜が長くなることで現れる悪魔を追い払い、一年の豊作と幸せをもたらすためと言われています。そのため、かがり火は大きければ大きいほど良いとされています。しかし夏至の頃の北欧は白夜であり、深夜過ぎになっても薄暗い程度にしかならないそうです。

